フットボールに怪我はつきものだけれど
村井の怪我は選手生命にかかわる(少なくとも縮める)ほどの大けがだった。正直なところ,移籍2年目の選手なので,それほどくわしく知っているわけではない。だが,さまざまな思いがあって磐田に来てくれたのだ。本人が一番無念残念だろう。次のワールドカップでは村井も30歳だ。
だが,村井よ。ワールドカップをあきらめるのはまだ早い。誰が,中山が2002年のワールドカップのピッチに立つと思っていただろうか。もちろん,可能性は非常に小さい。だが,無ではない。昔,中山がこんなことを言っていた。「笛がなってもあきらめない」。それなら,いつあきらめるんですかと聞かれて,中山は答えた。「鳴り終わったら」。
ワールドカップだけがフットボールではない。もちろん。まずは,磐田のピッチへ戻っておいで。そして,フクアリで盛大なブーイングを受けるパフォーマンスを戻してほしい。がんばれとはいわないし,早くとも言わない。いつか必ず戻っておいで。
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