だんだんマシになってきたなりふり構わずの逃げ切り
アジウソンはやっぱりブラジル人なので,リアルなサッカーを好む。前半2点リードしていたらとにかくディフェンダーをたたき込んで人数をかけて守備に入る。フォワードはできれば0にしてもいい。そんなんで追いつかれたのがガンバ戦だ(最後は勝ったけれどさ)。それが,昨日は浦和の攻撃力のなさと磐田の慣れもあって,同点に追いつかれることもなく終わった。ま,それが進歩ってヤツなのかもしれない。偶然だのみでもあるが,フットボールなんて結局は最後は偶然ボールがどっちに転がるか,誰の前に転がるかでしかない部分もある。浦和の監督の問題も大きい気もするけれど。
今の磐田は意識的にポゼッションサッカーをしていないので,相手チームに20本以上のシュートを打たれる場合がある。っていうかそんな試合ばかりだった。でも,それも意図した結果でもある(さすがに20本以上のシュートを意図して打たれることをねらっているわけじゃないけれど)。一流のキーパー,それなりの守備陣,そして見事な中盤,期待の若手フォワード。
アジウソンは,まず,守備からといったけれど,全然守備からじゃないよなあ。まあ,アジウソンはリアルな人なんでできることからやるってことだろうけれど,学習はしないみたいでもある。いやあ,浦和が意外に選手層が薄くてたいしたことなかったってことでもあるよなあ。闘莉王がいたら,あるいはガンバとか,川崎だったら普通に負けていた可能性もある。ただ,今の状況だったら,浦和は来年ボロボロになるだろうなあ,とACLを考えると思ってしまう。今年のガンバが今崩れているのって,ACLの影響だよな。それでなきゃ,普通に今年もガンバだったんだろうね。
今,もっともJリーグで先進的なチームはと問われたら,甲府とこたえる人もいるかもしれない。ヨーロッパのクラブチームの戦い方が先進だとしたら。だが,もっとも強いチームはと問われたら,そんなチームはないとしか言いようがない。勝ったチームが,優勝したチームが強かったんだと思うしかない。かつてのヴェルディのような,横浜のような,そして鹿島や磐田のような絶対的な強さをもったチームは,残念ながら今のJ1には見あたらない。
そして,たぶん,今後もJリーグには存在しえないのだと思う。浦和や横浜だって,ヨーロッパの超一流選手を連れて来るってのは不可能だから。今後もドングリの背比べ状態が続いていくってだけのことなんだろう。ワシントン程度でもすげーっていう状態ってのは,Jリーグとしてはとても不幸な状態だ。ま,だからこそ磐田にも優勝できるチャンスがあって結構なことっていえば,結構なことなのかもしれないけれど。まあ,優勝するとACLが待っているので,連覇が難しいってのもあるよな。早めに負けちゃえばまた別だけれど。
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